カテゴリー: 学校だより
【校長ブログ】チーム担任制×教科担任制
「チーム担任制では、責任の所在が曖昧になるのではないか」というご指摘をいただくことがあります。答えはシンプルです。
学級経営の責任はチームが負う。授業の責任は授業担当者が負う。
それ以外および最終的な責任は校長が負う。
以上です。
実は、小学校における教科担任制がなかなか定着してこなかった背景のひとつに、この「責任」の問題があります。授業がうまくいかないとき、その責任がクラス担任に向けられることがありました。確かに、学級経営が安定しているクラスでは授業もしやすくなります。だからこそ、「授業の成否を担任の学級経営に求めたい」という気持ちも、自然なことだと思います。
しかし、チーム担任制のもとで教科担任制を行うと、このギャップが生じません。
「授業がうまくいかない」→「学級経営に課題がある」→その改善に動くのはチーム自身です。
問題が他人事ではなく、「自分事」になるのです。
伊﨑田小学校の研究が導いた結論は明快です。
「チーム担任制」×「教科担任制」——この組み合わせの相性は、抜群によい。
【校長ブログ】教科担任制で、教師が育つ
「チーム担任制をしたいのだけど、とりあえず教科担任制だけになりました。」というお話をいただくことも少なくありません。小学校では、教科担任制への移行が急速に広がっています。そのメリットは、多いと思います。
担当教科について深く学ぶことができる。これが、複数学級を担当すれば、はっきりと表れる効果でしょう。同じ授業を繰り返すことで、2回目・3回目はより上手にできるようになります。それは、「無駄を削れる」からです。
無駄のほとんどは「教師のしゃべり」の中にあります。教師の言葉を削ることで子どもの理解が深まることを実感し、そのまま次の授業へのフィードバックとして活かせます。そうやって、授業の腕を磨いていくことができるのです。
単学級の伊﨑田小は、同じ授業をすることはできませんが、もちろんメリットがあります。先生方からよく聞かれるのが、「2学年分の系統性がよく分かった」という言葉です。例えば、3年生と4年生の算数を担当していれば、単元によっては3年生の学習が一年後に4年生の内容へと続いていることが見えてきます。どこでつまずきやすいか、そして次学年の学びにどうつなげればよいかが、自然と見通せるようになるわけです。
伊﨑田小の教科担任制は、原則チーム内で行っています。とりわけ、初任者が4年間で満遍なく教科指導を経験できるよう配慮することを第一に考えています。
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子どもたちの成長と感動
校長室で仕事をしていると、ふと廊下の向こうから「お茶、お茶、お茶漬け」という軽快なリズムが聞こえてきました。先週金曜日に3・4年生がボディパーカッションで披露した、あの歌です。
「3年生が練習しているのかな、それとも4年生かな」
そう思いながら声のする方へ向かうと、そこには予想外の光景が広がっていました。歌っていたのは、なんと1年生の子どもたちだったのです。
きっと、お兄さんお姉さんたちが一生懸命練習する姿を見て、全校集会での堂々とした発表を聴いて、いつの間にか心に刻まれていたのでしょう。誰に教わるでもなく、自然と口ずさんでいる1年生の姿。これほど素敵な光景があるでしょうか。
これこそが「音楽の力」なのだと、改めて感じた瞬間でした。
音楽は、学年を超えて子どもたちの心をつなぎます。1年生は憧れの眼差しで上級生を見上げ、「2年後には自分たちもあんな風に発表するんだ」と未来の自分の姿に思いを馳せたことでしょう。そうして、小さな胸に希望と期待の種が蒔かれていくのです。
さて、その3・4年生の本番の発表は――
正直に言うと、私は少し心配していました。「大きな舞台で、緊張せずに力を発揮できるだろうか」と。けれども、そんな心配は杞憂に終わりました。子どもたちは、練習で積み重ねてきたすべてを、あの舞台で見事に出し切ったのです。
一人ひとりの表情には自信が満ち、体全体でリズムを刻む姿は、まさに音楽そのものでした。会場全体が子どもたちの熱気に包まれ、演奏が終わった瞬間、私は思わず涙腺が崩壊してしまいました。子どもたちの成長を目の当たりにした、あの感動は言葉では言い尽くせません。
発表後、子どもたちが綴った感想の一部をご紹介します。
「全力を出せた」「笑顔でできた」「大きな声を出せた」「2回目だったから緊張しなかった」「楽しかった」「他の学校もみんなすごかった」「緊張を抑えて発表できた」「いつもより自分を出せた」「恥ずかしがらないで大きな声が出せた」「ドキドキしたけど、大きな声が出せて嬉しかった」
どの言葉からも、子どもたちの達成感と喜びが溢れています。自分の殻を破り、仲間と一緒に大きな目標に挑戦した経験は、きっとこれからの人生の宝物になるはずです。
3・4年生のみなさん、大きな大きな感動をありがとう!
そして、その姿を見て憧れを抱いた1年生、2年生のみなさん。いつかみなさんが舞台に立つ日を、今から楽しみにしています。
音楽が紡ぐ、子どもたちの成長の物語は、これからも続いていきます。



