先日、古希(70歳)の祝いで来校された先輩方が、懐かしそうに校舎を見上げながら、「私たちが3年生のときにこの校舎ができたんだ」と、当時を思い浮かべながら感慨深げに語っておられました。あれから半世紀という歳月が流れた今も、その時の記憶は鮮明に心に残っているのでしょう。建物が完成していく過程を目の当たりにした経験が、いかに特別なものであったかが、その言葉の端々から伝わってきました。そして、その貴重な体験を、今まさに、目の前の子どもたちができるのです。
新校舎の足場が取れて、その堂々とした姿がくっきりと現れました。新しい校舎が私たちの前に姿を現したのです。今朝は,本当に感動的な瞬間でした。
いつも子どもたちに語りかけていることですが、今後100年、いや、それ以上使い続けていくであろう建物が、基礎から組み上がり、形を成していく過程を、この目でしっかりと見届けることができるのは、まさに今この時しかありません。完成してしまえば、もう二度と見ることのできない風景なのです。
どうか、この特別な時間を楽しみながら、同時に、今だからこそ見ることのできる建設途中の姿を、しっかりと心と目に刻んでおいてほしいと願います。数十年後、皆さんが先輩方のように母校を訪れたとき、「あの時、新しい校舎ができていく様子を毎日見ていたんだ」と、誇らしげに語れる日が必ず来るはずです。
