大人は「子どもたちは教科書を見れば分かるだろう」という思い込みを持ちがちです。しかし、私たちはこの考え方に疑問を抱いています。そこで、読解力の前段階である「言語理解」に注目し、一つひとつの言葉を丁寧に確認する作業を授業で重視しています。
この取り組みの背景には、令和5年度の全国学力調査での経験があります。正答率13パーセントという低い結果となった問題について分析したところ、結局のところ「それぞれから」という言葉の意味が理解できていないことが原因だったという結論に至りました。
ある1年生の授業でのことです。
教材を丁寧に最後まで学習した後、「分からないところはありませんか?」という教師の問いかけに、一人の児童から「『ちしき』って何ですか?」という質問が上がりました。
この質問には、教育的に見て素晴らしい要素がいくつも含まれています。私は、この場面を見ていて学習の積み重ねがなされていることをとても嬉しく感じました。
