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「考え,議論する道徳」の授業作りを目指して ~5・6年 研究授業~

10月19日(月)

「仲間はずれ」についてみんなで考える活動から始まった,本日の道徳授業。子どもたちと先生のやりとりの中で,「『正しいことをするために大切なこと』について考えてみよう」とめあてが焦点化されました。

 読み物教材は,日本文教出版の「名前のない手紙」。これは,「わたし」がテストでよい点を取ったことが原因で,クラスのリーダー的存在である「光子」がクラスのみんなに「わたし」を仲間はずれにするように言い,「わたし」は仲間はずれにされてしまいます。その後長い間,「わたし」は苦しみますが,友達の吉野さんのとった行動が「わたし」の気持ちを変え,学級も以前のようにもどっていくというお話です。

 日常生活の中で,よく起こりそうな場面で,子どもたちは,たくさんの考えを表現してくれました。「わたし」のことをなんとかしたい。一方で,自分自身の身も守りたい,という葛藤が子どもたちの発言からも伝わってきました。「吉野さんは,どんな気持ちでみんなに告白したのだろう。」等,みんな真剣に真剣に考えていきました。お互いに自分自身の考えを伝え合い,なぜそのように思ったのか知ることはとても大切です。子ども達は伝え合う中で,友達からどんなことを感じ取ったでしょうか。

 本授業を通して,「考え,議論する道徳」の授業とはどんなことなのか,再確認できたと同時に,これまで取り組んできたことを,再度意識して日々実践することが「よりよい道徳の授業」につながることを実感しました。

 授業者の先生,5・6年生のみなさん,ありがとうござしました。