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令和3年10月22日(金)
笑って暮らすも一生,泣いて暮らすも一生
これは,ドイツに古くから伝わることわざです。このことわざのとおり,笑って暮らしても一生だし,泣いて暮らしても一生です。どのような生き方をするにしても,同じ一生には変わりありません。さらには,人は誰でもいずれは必ず死ぬのです。ですから,精一杯生きると共に,喜んで生きたほうが,積極的に生きた方が幸せだと思います。どうせなら,楽しい一生がいいとは思いませんか。そして,他者の役に立つ人生,他者を喜ばせる人生,そして他者の人生の登場人物となる方がいいとは思いませんか。
ですから,迷惑をかけっぱなしで死ぬのはやめましょう。笑って生きても,泣いて生きても,同じ一生なのであれば,笑って生きましょう。笑うことで,喜びとともに生きていきましょう。

令和3年10月21日(木)
どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に
責めてくれるんだからいいじゃないですか        
この言葉は,20世紀最大の物理学者と呼ばれるドイツの物理学者のアルベルト・アインシュタインの名言です。真面目で自分に厳しい人ほど,周りの人に迷惑をかけたり,仕事で大きなミスをしてしまった時に自分で自分を責めてしまいがちです。
しかし,何か間違った行動を起こしてしまった時は周りにいる誰かが勝手に責めてきてくれるはずです。つまり,この「どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか」の座右の銘はわざわざ自分から追い込む必要はないということを説いているのです。自分を責め続けても精神的に落ち込んでいく一方です。そのため,周りの人から責められたらそこで話は終わりにして,気持ちを切り替えて前に向かって進むことが大切なのです。
アインシュタインが小中学生の頃は,成績は良かったようですが,学校はあまり好きではなかったと言います。アインシュタインは,物理学者を目指しチューリッヒ工科大学に入学しましたが,講義に物足りなさを感じたため,あまり授業には出席せず,ひたすら本を読み,実験室で一人最先端の理論を試していたそうです。
このように多くの時間を実験室で過ごしていたアインシュタインは,1899年6月に爆発事故を起こします。何でも自分で考え,試してみないと気が済まないアインシュタインは,教授から教えてもらった実験方法ではなく,自分のやり方で実験をしたため爆発事故が起こったようです。教授は指示に従わないアインシュタインに腹を立てますが,教授の助手は「でも,彼の答えは正しいのです。それに彼のとる方法は非常に興味深いのです」と話しています。
このように,アインシュタインは自らの取組にこだわりました。この世を去るまで300本以上の論文を残し,1921年にはノーベル物理学賞を受賞しました。ちなみに,今年のノーベル物理学賞受賞者は真鍋淑郎(まなべ しゅくろう)さんです。

令和3年10月20日(水)
教養とは,「人生をわくわくさせる道具」
 苦手な勉強をしなければならなかったり,人間関係に気を遣っ(つかっ)たり,学校では楽しいことばかりではありませんよね。
 楽しいどころか,「学校は義務だから仕方なく通っている」という人もいるかも知れません。
 しかし,そういう人でも近い将来,学校での経験を通して,ワクワクすること,面白いこと,楽しくて仕方がないことにきっと出逢うことがあるでしょう。もう既に出逢っている人もいることでしょう。
 それは,机の上で学ぶものとは限りません。校舎の外で出逢う(であう)かも知れません。授業中ではなく,休み時間や放課後に訪れるかも知れません。
 例えば,芸術,絵画,音楽。読書。スポーツ。旅行。
 他にも,マンガやゲーム,アイドルやお笑いもあるかもしれません。
 しかし,どんなものと出逢っても,ただ見たり聞いたり,体験しただけでは,それほど面白くはなりません。何となく楽しむのも悪くはないけれど,その場だけの楽しさを繰り返すだけでは,何をいくらやっても,いずれは飽きてしまうものです。
 本当の面白さを知るには,表面だけでなく,深く知ろうとすることが大切なのです。
 では,深く知るにはどうしたらいいのでしょうか。
 それは,「考える力」を使うことです。「なぜ?」という気持ちを手がかりに,あれこれ調べたり考えたりしながら,自分なりの考え方やものの見方を身につけていくのです。
 芸術や絵画,音楽や読書も,そうやって自分で考え始めて,人生がおもしろく,豊かなものになってくるのです。
 このようにして得た,自分の人生を面白くするもの,豊かにするもののことを「教養」といいます。
 豊かな教養を身につけた人は,まわりの人も豊かな気持ちにさせてくれます。知って,考えて,深めていく。そうやって得られた教養が,あなたも,あなたの周りの人びとも幸せにするのです。