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令和3年6月24日(木)
ボランティア(VOLUNTEER)の意義
 みなさんは「ボランティア」をしたことはありますか。本校生徒会では,自主的なあいさつ運動やごみ拾い,花植え作業などを実践していますし,その他のボランティア活動も気軽に出来ますので,トイレのスリッパ並べや,廊下などのごみ拾い,机並べなど自発的にしている生徒もいます。
 では,ボランティアの意義は何なのでしょうか?
 ボランティアという言葉は「奉仕」というイメージがあるかもしれませんが,実際は「志願者(しがんしゃ)」や「有志者(ゆうししゃ)」という意味です。あくまでも個人の自由な意思によって行われる活動で,自発性によるものです。ですから,言葉の意味を正しく理解するなら,自発的な行動ではない活動は,ボランティアとは言えないのかも知れません。
 ボランティア活動の内容にはいろいろなものがあります。また,ボランティア活動を始めたきっかけや目的なども,人それぞれで違うでしょう。しかしながらそこには,「何らかの助けを求めている人へ手を差し伸べたい」という受け手側への共感と,受け手側によるその想いの受け止めから成り立ちます。
 つまり,ボランティアは一方的なものではなく,双方の共感による協力して働くことなのです。決してただの自己満足ではないのです。
 ボランティア活動は一方的な奉仕などではなく,ボランティア活動をすることで,施していると思える人が,実は他から受け取っていることもあるということです。

令和3年6月22日(火)
私たちが生まれてきた意味は「愛を学ぶ」ため
 私たちは,勝手にこの世に生まれてきたのではありません。もちろん,産んだ母親に「新たな生命をこの世に誕生させたい」という強い意志があったからです。それと共に,皆さん一人一人の「生まれたいという魂の強い決意」があったからでもあります。生まれることを望んで生まれてきた私たちの魂は,この世で修行しようという強い意思を持っています。
 あの世・天国と比較すると,この世は地獄なのかも知れません。皆さんはわざわざ志願してこの世の地獄へ生まれてきたのですから,その意欲や熱意は相当高かったはずです。豊かな国や家庭を選んで生まれようが,貧しい国や家庭に生れようが,皆さんはそれぞれの魂に必要な経験ができる国や家庭に生まれてきています。
 あの世・天国では,気の合う人とだけ出会うと言われています。しかし,この世ではいろいろな人たちとも出会えます。そして,さまざまな人に揉まれていいことも悪いことも学ぶことができます。私たちが生まれてきた目的は,あの世・天国ではできない経験をするためです。ですから,この命を粗末にせず,与えられた命を生き抜く使命があります。
 さらに言うならば,私たちが生まれてきた目的は,魂の成長に欠かせない「愛を学ぶため」と言ってもいいでしょう。この愛を学ぶためには喜怒哀楽(きどあいらく)の(喜び,怒り,悲しみ,楽しむ)すべての経験が必要です。
 私たちがこの世の中で生活することを通して,酸(す)いも甘いも経験します。「酸い(すい)も甘いも」とは,「人生の良し悪し」を味覚で例えたことが語源です。「酸(す)い(酸っぱい)」の“酸(さん)”に含まれる「つらい」「いたましい」という意味が悪い体験や場面を,また「甘い」に含まれる「楽しく快い(こころよい)さま」という意味が良い体験や場面をそれぞれ表しています。あの世・天国ではこのようないろいろな経験はできないので,わざわざこの世を選択して生まれてきました。たくさんの喜怒哀楽(きどあいらく)を経験しましょう。そして,人に大切にされる愛されること,人を大切にする愛することを学びましょう。これが,私たちがこの世に生まれてきた意味なのですから。