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令和3年1月26日(火)
全校朝会校長講話
 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため,登下校を含め学校ではマスク着用をお願いしています。まだ徹底できているとは言えない状況もありますので,体育の授業や給食を食べるとき等を除き,マスク着用を徹底してください。
 先日の大学入試では,マスクをしてはいましたが,鼻を出している生徒が失格となり,さらには逮捕されるという事案も発生しています。他にも飛行機に乗り込む際マスク着用を拒否して逮捕された事件も発生しています。今やマスク着用は新しい生活様式だと認識して欲しいと思います。
 新型コロナウィルスは,どのようにして私たちの身近に迫ってきているのか,実際はよく分かっていません。ですから,まだ私たちの体内には入ってきていないかも知れませんが,既に危険なウィルスが学校や学校周囲に存在しているという認識で行動しましょう。
 さて,本校では「チャイム前着席・チャイム黙想」を呼びかけ実践していますが,全員が心がけていますか。チャイム前に着席し,前の時間までに学習した内容を確認したり,今日学習する内容に目を通したりしてください。そして,黙想の時にそれを頭の中で巡らせると,授業が始まる前に予習や復習をしていることになります。学習は繰り返すことで定着しますので,授業が始まる前ごとに1分でもいい,30秒でもいいですから学習内容を反復することで締約の度合いが高まると思います。是非実践してください。
 来月8日から1年間を締めくくる学年末テストが行われます。是非,テスト前2週間を家庭学習強調週間と位置づけ,学年+1時間(1年生:2時間,2年生:3時間,3年生:4時間)は取り組んでください。中学校の時期に頑張る経験をきちんとしておくことで将来頑張ることができる大人になれるのです。将来の自分のために自分の経験値を高めましょう。

令和3年1月26日(火)
島津日新公のいろは歌
 日新公いろは歌は,島津家中興の祖で,島津義弘の祖父でもある島津忠良(ただよし:号は日新斉・じっしんさい)が,5年余の歳月をかけ完成させた薩摩藩の郷中教育の基礎となった47首の歌です。今まで26首紹介してきました。
 今日は27首以降の4首を紹介します。
お おもほえず違うものなり身の上の 欲をはなれて 義を守れ人
私欲(しよく)を捨てて,正義を守って行動しなさい。私利私欲を取り去って心を明らかにするならば迷うことはありません。
く 苦しくも直進を行け九曲折(つづらお)の 末(すえ)は鞍馬(くらま)の さかさまの世ぞ
どんなに苦しくても,悪い事をしてはいけません。正しい道をいきなさい。京都市左京区にある鞍馬のつづら折の道のように,曲がった道を歩んだものは,まっさかさまに闇の世界に落ち込むような目にあうものです。正しい道を進んでいきなさい。
や やはらぐと怒るをいはば弓と筆 鳥に二つの 翼とを知れ
「穏やか」と「怒り」をたとえるならば,文と武です。これらは鳥に二つの翼があるように自由に飛ぶために必要な二つの要素です。どちらかが無くても役に立ちません。きちんと使い分けて物事を進めなさい。
ま 万能も一心とあり事ふるに 身ばし頼むな 思案堪忍(しあんかんにん)
ことわざに「万能一心(ばんのういっしん)」というのがあります。どんな事をするにも,心を集中しなければなりません。また,いろいろな技を使いこなせても,心が欠けていれば,何の役にも立たないという意味でもあります。万能,いろいろな能力よりも真心が大切です。自分の才能を自慢するような言動をしてはなりません。

令和3年1月25日(月)
「益友(えきゆう)」と「損友(そんゆう)」
 その人と交流することで,有益な結果が得られるような友人を「益友(えきゆう)」といいます。普段交流している友人だけでなく,趣味や人生を語り合うにもそれぞれの分野で益友を見つけることが必要です。
 出典は「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」です。その原文は「聖賢(せいけん)の君,皆益友を有す」つまり「聖者(せいじゃ),賢人(けんじん)のような立派な人々にはそれぞれ自分の囲りに折にふれ有益な友人が集まるものだ」という意味です。
 友人を集めるとしても,普段の学校生活でお互いに助け合える友人,授業などで分からないことを教えてくれるような,学習面でプラスの多い友人,さらには趣味を同じくしたり,人生を楽しむための遊び友だちというように,いろんなタイプの友人が必要です。
 好みや性格など同じような人とグループをつくったり,安易に流れたりしていては,「益友」ならぬ「悪友」ばかりと交際することになります。悪友のなかには,ギャンブルや賭博(とばく),タバコや不法行為などのいわゆる悪の道につながるような良くない人たちも考えられ,「朱に交われば赤くなる」などのことわざにもあるように,このような人たちとの交流は,人生を豊かにするどころか,自らを破滅(はめつ)させかねません。そのような人たちを「損友(そんゆう)」といいます。
 つまり,交友にかたよりのないことが大切であると同時に,自らの人生に役立つような「益友」を選ばなければなりません。
 今日は,「人生を豊かなものにする」ための友人の選び方を考えてみました。皆さんの友人の中に,信頼でき,イザというときに力となる友人,また人に裏切られたり逆境になっても支援を惜しまず,離反(りはん)しない友人を生渡の友としてほしいものです。