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令和2年9月25日(金)
時間の約束を必ず守るのは人として当たり前の大鉄則
(『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由
「秋本治の仕事術」から) 
 漫画家といえば,多少ルーズでも許されるようなところがあるので,約束の時間に遅れる人は多いものです。でも僕は,時間にルーズなのが大嫌い。〆切だけではなく,打ち合わせや待ち合わせの時間も確実に守るようにしています。約束の時間を決めたら,平常運転でその10~20分前,早いときは30分前からスタンバイしていることもあります。
 僕はそれほど人を選ぶことはないのですが,唯一,時間を守らない人だけは苦手です。僕のその性格は編集部でも引き継いで連絡してもらっているようで,これまでの全ての担当編集者は,絶対に時間を守ってくれました。
 あるとき,「みんな,よく時間を守って偉いなぁ」と呟(つぶや)いたら,「先代(せんだい)の担当に,『秋本先生は特にNGワードとかは何もない人だけど,ただ時間だけは守れよ』って言われたので」と告白してくれました。ちょっと恐縮ですが,まったくありがたいことです。
 時間の約束を守るというのは,常識以前の問題。人として当たり前だと思っています。