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 昨日,午後から会議があり,有明公民館に出かけたところ,近くのグランドで野球の練習をしている風景が目に入りました。私は,昔野球部の顧問をしていたので,キャッチボールをしている選手の声や音に導かれるようにグランドの方へ足が向かっていました。
 私が,グランドの近くに脚を進めると工事関係者の方が仕事をしていらっしゃったので,「こんにちは」と挨拶をすると,「こんにちは,今日は暖かいですね。若い人たちが練習している声から私も元気をもらっています。」と,初めて出会った方と会話が弾み,会議前のわずかな時間の中で心温まる時間を創ることができました。
 学校法人の理事長をされている渡邉美樹さんは,『挨拶からすべてが始まる。大きな声で挨拶すると,相手の『心の扉』が開く。だから,世界が広がり,幸せに満ち溢れる」と言われています。この言葉は,挨拶は自分の心と相手の心のドアを開き,人間関係が広がるという事を教えてくださっているのだと思います。昨日,私と工事関係者の方との間で交わされた「こんにちは」という一言が,互いの心を開き,温かな人間関係が創られるきっかけになったのです。
 また,人は,叱られれば暗い顔になるし,嬉しければ笑顔になる。叱られて喜ぶ人や嬉しくて悲しそうな顔をする人はいません。日常の生活の中で自然に笑顔になる機会はなかなかないものですが,挨拶をすることで笑顔が生まれ,心も身体も元気になるものです。
 挨拶をすることで,周りの人との間に笑顔が生まれ,気持ちが明るくなり,人間関係が豊かになるのであれば,朝の挨拶プラス笑顔を実践してみませんか。

 今日は,「自由」という詩を紹介します。『今,私たちがこの社会に生きていくうえで,ありとあらゆる自由が保障されているようにみえる。では,自由とはいったい何なのだろう。他人の指図を受けずに,好き勝手に振る舞える事が果たして自由なのだろうか。権利に義務が伴うように,自由が私たちに求める大切なものがあるのではないだろうか。今考えてみよう。自由の意味を,そしてその重さを。』
 どうですか,君たちの身の周りに「あれ,あの行動は自由なのかな?我がままなんじゃないかな。」と考えさせられる事がありませんか。また,自分のやりたいように行動した時,周りの人の辛そうな表情に気づき「あれ,やりすぎたかな。嫌な思いをさせたんじゃないかな」と思ったことはありませんか。
 そんな時,君たちは「やめろよ。嫌がっているだろう」とか「もう少し相手の事を考えろよ」とか注意できていますか。また,「しまった。もうやめよう。」と心がけていますか。
 君たちは,学校生活の中で将来,社会人として生きていく上で必要な事を学んでいる過程ですが,君たちの行動には何一つとして『中学生だから許される』ことはありません。
 例えば,生徒会が推奨している「『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』に遅れる事は,だれにも迷惑はかけていないから,いいじゃないか」と思っているかもしれませんが,本当に迷惑をかけていないのでしょうか。君たちを待っている人がいませんか。
 考えてみてください。『自由』と言う言葉の中には,私たちに社会が求めるとても大切な事があるのではないでしょうか。再度考えてみてください『自由の意味を,そして自由と言う言葉の重さを』