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 寒い冬の時期になると,車を運転する前にエンジンのスイッチを入れ,しばらくアイドリング状態を続け,エンジン等の温度を上げてから運転を開始した方が車の性能を維持する事につながると言われています。
  昨日から寒さが一段と厳しくなりましたが,朝はいつも通りの時間に起きていますか。中には,寒さに負けて布団の中から抜け出せずに,登校時間まで遅くなっている人はいませんか。
 今日紹介した車のアイドリングは,人の生活にも例えることができます。君たちの中には,朝起きるとボーっとして何をするにも時間がかかったり,やる気が起きず,思ったように行動できない人がいるのではありませんか。
 寒い朝は,いつもより早めに起きて,布団の上で時間をかけてストレッチを行い,その後に食事や身支度等一日のスタートの準備を始め,早めに登校して読書など「朝活」をする事が『身体のアイドリング』になるのです。
 人の考える力,つまり脳の働きは,『起きてから3時間後から一番よく働き出す。』と言われています。また,人の各器官の働きは,人によって差はありますが,起きてから2時間後に血液の循環が良くなり,様々な器官の動きが良くなるそうです。
 8時過ぎに登校し,8時5分生徒玄関通過を目指し,何百メートルも走って1日をスタートするよりも早めに登校し,好きな事に時間を使う『朝活』に取り組んでみませんか。ぜひ試してみてください。

 昨日の全校朝会で東京で東北大震災と同規模の首都直下地震が発生した場合に,どのような被害が発生するのかを描いたドラマの事を紹介しました。
 その中で,集団心理によって起こる災害,特に,今までに経験した事のない状況を目の当たりにし,多くの人が安全な場所へと避難を急ぎ,『群衆なだれ』が発生し,多くの人が災害に巻き込まれるという情景が描かれていました。
 人は,「周りの人と同じ行動をする』という習性をもっています。まさに『群衆なだれ』は,人のその習性によって起こる災害でもあるのです。
 今日紹介した『群衆なだれ』は,集団の(-)の力によって起こるものですが,視点を変え,事前にそのような場面を想定した訓練や災害を回避する方法等の知識を学び,対策を講じることができれば,集団の(+)の力によって災害から多くの人の命を守る大きな力を生み出すことができるのではないかと思います。人は,「周りの人と同じ行動をする』という習性をもっていますが,この事は,(-)の力だけではなく,(+)の力にもなり得るという事なのです。
 あと3週間で2学期が終わろうとしていますが,生徒会を中心に先輩たちが築き上げてきた伝統を基に,「志布志中学校を良くするために何をすれば良いのか,何ができるのか」を考え,具体的な一歩を踏み出せれば,新しい学年を迎える時の大きな力になると思います。一人の一歩は小さくても,400人の一歩は大きな力を発揮します。

 3年生は,あと約1か月半で私立高校の受検が始まります。受検にはハプニングが多かれ少なかれ付き物だと言われます。今日は,私が知っている実際のハプニングの一例を紹介するので,自分の事だと思って聴いてください。
 A君は,受検校の集合時間に遅れないように休日に保護者の方と一緒に受検校までの道と時間を確認し,当日の朝を迎えました。
 当日は,確認した時間より15分余裕を持って家を出ましたが,受検生を送る車で道路が渋滞し,受検校についた時には集合時間が過ぎ,説明が始まろうとしていました。A君は,受検生が静かに並んでいる中を急いで自分の受検番号の所に座りましたが,その事が1日中気にかかり,試験に集中することが出来ませんでした。
 高校受検への『心構えと準備』は,「1週間前からでも間に合う」と考えている人がいますが,受検を約1カ月半前にした「今」できない事は,当日もできないものです。
 特に,時間に対する意識は習慣化しているので,当日だけというのは難しく,当日いつもと違う生活をする事で生活のリズムが崩れ,いつもは絶対しないミスをしてしまいがちです。
 受検まで後1カ月半,受検日の日程は各高校のHPに示されているので,その日程に合わせた時間の過ごし方をしてください。3年生のある学級は,『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』100%を約1カ月以上継続しています。この事は,必ず受検にも活かされます。「受検は個人戦ではなく,団体戦」と言われています。頑張れ受検生。