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 先日,本を読んでいたら『人生に無駄なことなんか,ひとつもない。生きるってことは,いろいろ経験すること。その時は,自分とはまったく関係のないことのようでも,その経験が大切に思える時がきっとくる。』というピアニストのフジ子・ヘミングさんの言葉を見つけました。
 君たちは今,学校で教科の学習と学級活動や総合的な学習の時間,学校行事などを学習していますが,君たちの中には,「こんな勉強が,将来何に役立つのだろうか。」等と考えている人がいるのではないでしょうか。
 また,決められた時間までに登校する等「時間を守る」事や昼休み終了後に急いで掃除場所に行き「無言作業」を行うこと,「挨拶運動」や「ほうきの目運動」等のボランティア活動に参加する事に「何で守らなければならないのか」「参加しなくても誰かがしてくれるだろう。」と疑問を感じている人がいるのではありませんか。
 確かに,今学校で学習している事は,すぐに役立つ事は少ないかも知れませんが,今,様々な事を学習する事で自分に合った「学習方法」を学び,将来の夢実現の大きな力を身に付けているのです。
 また,「時間を守る」事や無言で清掃活動に取り組む事,ボランティア活動に参加する事は,君たちが将来社会の一員として生きていくための「マナー」や「生き方」を学習しているのです。
 つまり,今君たちが行っている事には「何一つ無駄な事はない」のです。必ず,将来「やっておけば良かった」「やっていて良かった」という時が来ます。だから,今という時を大切に,一生懸命頑張ってほしいのです。

 『仲間のために頑張る姿』は,人々の心に大きな感動を与えてくれます。
 スポーツでもドラマでも「誰かのために頑張る姿」は美しいものです。特に,チーム一丸になって頑張るスポーツ選手の姿には感動させられるものです。
 今年,日本で開催されたラグビー・ワールドカップで,「ワールドカップ初のベスト8」を合言葉に大会に臨んだ日本代表選手たちが,想像を絶する重圧の中で勇気をもって戦う姿はラグビーファンだけでなく,多くの人々に感動を与えてくれました。
 特,互いに励まし合いながら試合の状況に応じてプレーする姿や,『ONE TEAM』をスローガンに組織で戦う姿は,見ている人々にラグビーの素晴らしさと勇気と感動を与えてくれたと思います。
 人は,自分一人で何かを頑張ろうとしても壁にぶつかると挫折してしまいがちですが,誰かと一緒に同じ夢や志をもち,目標実現へ向けて一緒に取り組む事で,一人の時よりも何倍もの大きな力を発揮できるものです。
 一人で叶える夢よりも友だちと叶える夢を持つことが,そして,できるだけ多くの友だちをその夢に巻き込むことが,結果的に多くの人に『喜び』や『達成感』,そして『感動』を与えることになり,その感動が必ず別な形で自分に返ってくるのです。
 今,寒くなって朝起きることが辛い人がいると思いますが,学校には君の登校を笑顔で待っている人が必ずいます。みんなで達成しよう『8時5分生徒玄関通過,8時10分着席』。