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 先日,二胡演奏家である木塲孝志さんの『私の人生を変えた二胡の音色』という講演を聞く機会がありました。
 木塲さんは,小学生の頃,音楽が嫌いで楽器を演奏するのがとても苦手だったそうですが,少しの事でも褒め,小さな賞状をプレゼントしてくれる先生との出会いで,音楽そして楽器を演奏する事が好きになり,家に有ったピアノで遊ぶようになったそうです。
 中学生の頃は,部活動の合間に聴くジブリの曲に憧れ,作曲に興味を持つようになり,阪神大震災の衝撃的な情景を曲に表現しようとしましたが,専門的な知識が無かったために曲を完成させられませんでした。しかし,音楽への想いを失うことはなかったそうです。
 そして,学生時代にラジオから流れる『二胡』の音色に衝撃を受け,二胡演奏家への道を歩み始められ,「3.11東北大震災」によって巨大な津波が発生し,壊滅的な被害を目の当たりにした時,中学時代に創り上げることができなかった曲を思い出し,『ノスタルジア』という曲を創り上げられたそうです。
 木塲さんは,先生との出会いによって『苦手』を克服し,ジブリの曲との出会いによって『夢』をもち,二胡との出会いによって『夢実現』へのきっかけを得られ,そして,演奏活動を通して『人の笑顔』と出会い,たくさんの喜びをもらっていらっしゃるそうです。
 君たちには,これからたくさんの出会いがありますが,決して無駄な出会いは一つもありません。そして,その一つ一つの出会いが,君たちに「夢」を与え,君たちの「人生」を変え,君たちに「人生の喜び」を与えてくれるのです。
 今日の『出会い』,今日の『縁』を大切にしてください。