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 今日は,宇宙飛行士の若田光一さんの「一瞬一瞬の判断を大切に」という言葉を紹介します。
 3年生は,明日から公立高校入試が始まります。今まで,入学試験へ向けて様々な問題に取組んだり,何度となく面接の練習をしてきたことだと思います。
 しかし,入試では予想していなかった問題や質問が出され,戸惑う事があります。そんな時は,「最初に思いついた答や考え」を大切にしてください。特に,面接でかっこいい事を言おうとすると,かえって変なことを言ってしまうものです。より良い答を思いつく自信があればいいですが,「思い付かない」という「一瞬の判断」で,「分かりません。」「これから勉強します。」と答えるのも間違いではありません。
 また,筆記試験でも迷って時間をかけるより,「最初に浮かんだ考え」を基に答を導き出し,不安だったら全ての問題が終わってから再度挑戦してみてください。
 明日から始まる公立高校入試,君達に与えられた時間は1教科50分です。自分の「一瞬一瞬の判断を」大切に,精一杯力を出してきてください。頑張れ,3年生。

 今日は,小学校の体育の授業の一コマを紹介します。運動が得意でどんな事にも一生懸命取り組む男子児童がいたのですが,マット運動の時間になると「苦手だから」と言って,笑顔が消えてしまうのです。
 「何で」と聞くと,「後転が苦手だから」と言い,できる技しか取組まないのです。「では,開脚後転に挑戦してみたら」と助言し,傾斜をつけたマットでの練習を勧めると渋々開脚後転に挑戦し始めました。しばらくすると「先生,開脚後転できたよ。できたよ。先生,見て,見て」と笑顔一杯の弾んだ声で駆け寄ってきたのです。
 後転が苦手だから「マット運動も苦手」と決めつけていた男子児童でしたが,助言を素直に聞き,友だちと一緒に挑戦する事で,苦手克服の糸口をつかむことができたのです。
 君たちの中にも「苦手」という壁を自分で作って,挑戦することを諦めていることはありませんか。もしかしたら挑戦する方向を変えるだけで,「できた」という達成感を味わうことができるものがありませんか。
 今日紹介した小学生は,「後転」はできなくても「開脚後転」はできたのです。意外なところに苦手克服のヒントがあります。頑張ってください。