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 公立高校入試を終えた3年生の皆さん,お疲れさまでした。日頃の努力の成果を十分に発揮することができましたか。落ち着いて面接官の質問に答えることができましたか。
 一人ひとり受験の手応えは異なると思いますが,君たちが高校受験という掛けがえのない経験をしたことは事実であり,その経験は今後生きていく上で大きな財産になると思います。
 『「辛い」という漢字を,「幸せ」という字に変えるのは,自分の努力と思いやる心』という言葉があります。自分の進路実現へ向けての「受検」への道程は,先が見えず辛いものだったと思いますが,進路実現へ向けた確固たる想いを一つの努力という形で貫き通す事ができれば,「辛い」経験が「幸せ」の土台を創ってくれるものです。
 3年生は,今日から中学校生活最後の学校行事である「卒業式」を感動的なものに創り上げるための学年練習が始まった事だと思います。「卒業式」は,卒業生全員が主役となるものであって,決して一人が主役となるものではありません。この3年間,苦楽を共にした145名が心を一つにして,下級生に新たな伝統として引き継ぐ卒業式を創り上げてください。期待しています。

 「学校が,明るくて綺麗ですね。」。2年生を対象とした職業講話を終えて校長室へ帰って来られた講師の方の第一声でした。
 今,放課後戸締りを兼ねて校内を見て回ると,殆どの教室,椅子が机の上に乗せられた状態で整然と並び,黒板は明日の授業へ向けて綺麗に消され,鞄棚やバック棚も整理され,ごみ一つない状態が創り上げられ,「明日の朝,登校した生徒たちは気持ちいいだろうな」と翌朝の教室風景を想像することがよくあります。
 これは,帰りの学活で短い時間ですが「クリーンタイム」が実施されるようになり,学級全員で教室の整理整頓に取り組んでいる証だと思います。一人一人の活動は決して大きな物ではありませんが,小さな活動の積み重ねが「学校が,明るくてきれいですね。」とお客さんに感じて頂く雰囲気を創り上げているのです。
 イチロー選手の『小さい事を積み重ねるのが,とんでもない所へ行くただ一つの道だと思っています。』という言葉は,何かを成し遂げるには,小さな一つ一つの積み重ねが大事である事を私たちに教えてくれています。
 君たちの小さな積み重ねが,この志布志中を創り,成長させているのです。気張れ1.2年生。

 今まで何回か『朝活』という言葉を紹介してきました。『朝活』とは,朝の隙間時間を自分の趣味,ボランティア,勉強,読書等好きな事に使って有意義に過ごす事を言います。
 『朝活』を実行するには,早寝早起きが必要不可欠ですが,君たちは毎朝何時位に起きていますか。私は,7時前に出勤し,7時15分から挨拶運動を始めるために5時30分に起き,心と身体の準備を始めています。
 昨日も同じ時間に出勤すると静かな校内に鶯の鳴き声が響き渡り,校舎玄関に入るとB棟の方から小鳥のさえずりが聞こえ,心が和む一時をプレゼントしてもらいました。
 今日この放送を聴いているのは,1.2年生だけですが,朝,いつもより30分早起きし,時間に余裕を持って登校し,『朝活』として「挨拶運動」や「ほうきの目運動」等のボランティア活動に自主的に参加してみませんか。読書の好きな人は,静かな教室で本の世界に入ってみませんか。
 朝の1時間は,心のエネルギーが最も高い時間帯であり,夜の3時間に相当すると言われます。学校に色んな『朝活』が溢れ,学校中に君たちのエネルギーが溢れる事を心から期待しています。