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「進化を止めると退化し、立ち止まると後退する」。この言葉は,青山学院大学・陸上競技部原晋監督が,5連覇を目指した箱根駅伝が終わった後のインタビューで言われた言葉です。
 箱根駅伝総合2位となった青山学院大学の監督や選手たちの心に決してスキがあったわけではないと思います。決して「進化を止めたり,立ち止まった」訳でもありません。逆に先輩たちが築きあげた伝統や歴史に「もう一段新たな伝統を」という気持ちが大きなプレッシャーとなり,いつもの走りができなかっただけだったと思います。往路6位から復路優勝へ,そして総合2位という結果に5連覇を目指した青山学院大学の進化を求め続けた姿が表れていると思います。
 昨日から平成30年度3学期,平成31年度0学期が始まりましたが,どんな思いで3学期1日目を迎えましたか。2学期達成できなかった目標や新たな目標へ向けて「頑張るぞ」という気持ちをもって始業式に参加できましたか。
 君たちは,本年度,様々な点で進化した姿を見せてくれていると思います。しかし,「これぐらいでいいか」とか「今の姿が当たり前」と考えてしまうと,青山学院大学の原晋監督の言われた「進化を止めると退化し、立ち止まると後退する。」という事になってしまいます。
 君たちには,まだ達成できていない目標や解決できていない課題が身近なところにあります。ぜひ,平成31年度が志布志中学校にとって飛躍の年になるためにも,この3学期,「当たり前のことを当たり前にできる志布志中」を合言葉に,日々チーム志布志中学校という意識を大切に頑張ってほしいと願っています。

 皆さん,新年明けましておめでとうございます。平成31年になるとともに平成30年度3学期がスタートしました。学校は最後のまとめの学期です。そして,3年生にとっては中学校生活総まとめの学期となります。
 ところで、正月は楽しく過ごせましたか。正月に志布志に帰って来られた親戚の人に会ったり,また遠くに出かけたりして久しぶりに再会した人もいたと思います。そんな人との出会いは,必ず将来の宝、財産になります。これからも「一期一会」一つ一つの出会いを大切にして下さい。必ず君たちを支える大きな力になります。
 さて,2学期の終業式で「2学期の自分の姿を振り返り,平成31年,自分が何をすべきか考える機会にしてほしい。」という話をしました。人は,カレンダーを一枚めくるだけで,不思議と気持ちも改まるものです。
 つまり,学期が変わるだけでなく,新しい年を迎えたという事は,自分を大きく変えるチャンスの時なのです。そのためには,2学期の自分の姿を振り返り,平成31年,自分が何をすべきかを考え,責任をもって実行に移していくことです。一人ひとりの心の中にある決意は,言葉として文字として表現し ,周りに宣言してください。そうすることで,自分自身に決意を意識づけるだけでなく,他にも意識づけ,怠けそうになる弱い気持ちを跳ねのける力となります。
 決意は,明日実現できる決意,一生かけて実現していくような決意と様々です。「継続は力なり」という言葉があります。「続くと本物になる。本物は続く」という言葉もあります。迷ったときには,友達や先生,家族に相談すればいいのです。いろんな人の力を借りることは決して恥ずかしい事ではありません。恥ずかしいのは,決意したことを簡単にあきらめたり,投げ出したりすることです。
 1・2年生は,今日から始まる3学期中堅学年,最高学年として何が必要なのか考えながら生活してください。
 3年生は進路選択という大切な時期を迎えます。苦しくても逃げないで立ち向かってください。苦しいのは君だけではありません。受験の苦しさ・不安は,学年・学級全員で「進路をみんなで実現する」という目標を設定し,協力して学年・学級の雰囲気を作り上げることで解消され,進路を実現させる大きな力になると思います。3年生は,「十五の春を笑顔で迎える」という気持ちで体調に十分注意して努力を続け,夢を実験してくれることを心から祈っています。
 ここにいる後輩たちは,君たちの真剣な姿を応援しています。
 では,高橋尚子選手の座右の銘である「何も咲かない寒い日は,下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉をかみしめながら,君たちが一人一人の決意・目標に向かって頑張る姿を期待して新年の挨拶とします。