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 11月4日(日)に,地域のクリーン大作戦に参加し,君たちが登下校に使っている約8kmの通学路のごみ拾いを行いました。当日は,ごみを拾いながら歩いたので約1時間30分もの時間を費やしてしまいましたが,たばこの吸い殻や,紙くず,ビニール袋,そしてペットボトル,ビールやコーヒーの空缶等,家に帰り着いた時にはごみ袋が二袋になっていました。
 クリーン大作戦に参加しながら,「なぜ,道路にビールの空き缶が落ちているのか」「なぜ,こんなにたばこの吸い殻が道路に落ちているのか」と考えさせられました。
 県内のある中学校の生徒会が,「歩いて登校」と「地域の美化活動」の一環として,週に1日,全校生徒が家からコンビニ等のビニール袋にごみを拾いながら登校するという活動を行いました。                                                                                                      最初は,なかなか軌道に乗らず,生徒会が前日の下校時間に呼びかける日々が続きましたが,回を重ねる毎に一人,一人と参加する生徒が増え,集められるごみの量や種類に対して「なぜ」という疑問を訴える生徒が多くなり,その思いを学校だけでなく地域へも発信することが必要だと考え,保護者や地域を対象とした「ごみを捨てないようにしよう」という広報紙の作成と配布,そして,立て看板作成へと活動が広がっていったそうです。
 今回紹介した中学校の生徒たちは,歩いて登校したり,自転車で登校することで,自分たちの住む街の課題に気付き,中学生でも社会に貢献できる事はないかと考え,活動を校内から校外へと広げることができたのです。
 歩いて登校したり,自転車で登校すること,つまり「自力登校」は,君たちに多くの事を学ぶ機会を与えてくれます。
 ぜひ,車での送迎「DOOR to DOOR」ではなく,途中で車を降りて1kmでも500mでも歩いて登校してみませんか。

 先週末,ある女子高生の投稿文を見つけ,彼女の想いに大きな感動をもらいました。
 彼女は,小学1年生の時からガールスカウトの活動を行い,世界には安全な水を求めて,毎日長い距離を水を汲むために歩いている女の子や女性が多くいて,学ぶことや働く機会が失われていることを知ったそうです。
 そして,彼女は,自分も歩いてみることで,少しでも世界の女の子や女性の気持ちに寄り添えるのではないか,そして,「今まで当たり前だと思っていたことが,世界でも当たり前になる」ことを訴える機会になると考え,今までは自転車や自動車で通っていた学校までの片道3.9kmの道のりを毎日歩いて登校することにしたそうです。
 今回紹介した女子高校生は,「水汲みに時間を奪われる女の子や女性の視点に立ち,よりよい社会」を目指すということを目標に,「歩いて登校」というアクションを起こしました。
 11月に入り,少しずつ肌寒さを感じるようになってきましたが,学校までの道のりの全てを保護者の方々に送迎してもらうのではなく,途中で車を降りて1kmでも500mでも歩いて登校してみませんか。
 歩いて登校したり,自転車で登校することで,自然の変化だけでなく,君たちの安全を見守ってくださる地域の方々とのふれあい,早朝から仕事の準備をされる方々の姿等多くの事を発見できるメリットがたくさんあります。
 このように,君たちは,毎日の通学や下校を通して,豊かな自然に囲まれ美しい四季のある故郷と人情豊かな風土を肌で感じ,そこに育っていることの素晴らしさを実感できるのではないでしょうか。
 ぜひ,多くの生徒が,季節の変化や人情豊かな風土を肌で感じるためにも,徒歩や自転車で登下校してくれることを期待しています。

 本日は,平日にもかかわらず,たくさんの保護者の皆様や地域の皆様方にご来場いただき,心より感謝申し上げます。
 本日の「407の個性の織り成す物語」というテーマ実現へ向けて開催した文化祭,いかがだったでしょうか。
 まず,本文化祭を実施するにあたって,生徒会文化広報部を中心とした実行委員会が文化祭の運営並びに準備等を一生懸命頑張ってくれました。皆さんで大きな拍手を贈ってあげてください。
 本日は,生徒たちが今までの学習の成果として,各教科の取組,総合的な学習の時間の発表や学年の取組等を展示物として,体育館の側面や後方,A棟2階に展示してあります。
 また,舞台では,各学年のテーマに沿って,1年生は「郷土・ふるさと」をテーマに合唱を,2年生は「平和」をテーマに,3年生は「進路」をテーマにした構成劇を,そして各学年代表による弁論と英語スピーチ,吹奏楽部の演奏等を発表させてもらいました。
 本日の文化祭を実施するにあたって,各学年,各学級,「もう少し○○」であれば等いくつかの課題もあったと思いますが,学年・学級が一つになって作品を創り上げる中での葛藤や迷いは,君たちが一生懸命取組んだ証です。悩みは,君たちが一生懸命考えた証なのです。
 君たちは,2学期が始まって2ヶ月,体育大会や文化祭等の様々な行事を通して,学級,学年,全校生徒で心を一つにする難しさや協力する難しさ,そして創り上げる喜び等たくさんのことを学んできたこととだと思います。
 これからは,行事を通して学んだ事を生かして,学級・学年,全校生徒が一つとなって学習する雰囲気を創り上げることに全力を注いでほしいと思います。
 最後になりましたが,保護者の皆様方や地域の皆様方には,平素から本校の教育活動に深いご理解と力強いご支援を賜っております。この機会に心からお礼と感謝を申し上げます。
 これからも生徒たちが,様々な場面で頑張る姿を見せてくれると思いますので,今後ともご支援くださいますようお願い申し上げます。本日は,本当にありがとうございました。