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 先週,「人には得意・不得意があるけれど,努力すれば,どんなことでもできると思います。"どうせやっても…"という言葉は,『努力の足りなさ』を伝えているような気がします。」という言葉をある雑誌の中に見つけ,心を強く打たれました。
 『一点突破』という言葉を聞いたことがありますか。この言葉は,自分の中で自信があることを伸ばして,更に自信をつけて,他のことにも可能性を広げていくということです。
 例えば,「僕は,勉強は苦手だけど,好きな歌手の歌なら1・2回聞いたらすぐに覚えることができる。」「野球部に入っているけど,守備もバッティングも自信がない。でも,走ることはだれにも負けない。」「家でよく手伝いをするので,掃除や料理をすることが全く苦にならない。」
 人には必ず得意・不得意があり,不得意なものだけがクローズアップされがちですが,例に上げた「歌を覚える暗記力」「野球の中での走力」「家事ができる生活力」等の得意な事が必ずあるはずです。その得意なことを自分にしかない武器として活かすことに挑戦してみてはどうでしょうか。
 自分の中にある小さな「自信」や「得意」な事に目を向けることが"どうせやっても…"という心に火をつけることになり,その自信や得意なことを更に磨くことで少しずつ大きな炎にしていくことができるのではないでしょうか。
 自分の心に火をつけなければ,いつまでたってもチャンスは訪れません。「やってみよう。」から「必ずやる。」というやる気を起こし,行動に移し,努力を継続していく。これが『一点突破』の公式です。
 テストが終わって約1週間,今が自分の心に火をつけるチャンスの時です。"どうせやっても…"という心に火をつけることができるのは君だけです。

 『演劇などの作品創りは,ジグソーパズルに似ている。できるところから一歩一歩確実に進めると,いつの間にか作品が出来上がっている。』という言葉を聞いたことがあります。
 ジグソーパズルは,最初は何百ものばらばらになったピースがたくさんあり,どこから手をつけていいのか分からず,「こんなのできるわけがない」と思い,やり始める前から投げ出してしまいがちなものです。
 しかし,絵柄のピースを眺めながら「このピースはここかな」と見当をつけて,できるところから始めると意外と簡単で,ピースがつながっていくと絵が少しずつ浮かび上がり,想像力がさらに膨らみ、次のピースを探しやすくなります。時間はかかりますが,完成した絵を思い描きながら確実に進めると想像以上のものが出来上がるものです。
 今,君たちは,11月2日(金)に行われる文化祭へ向けて,展示作品や,劇,合唱,研究発表のプレゼンテーション作りなど役割分担を決め,グループごとに作品制作に取り掛かっていることだと思います。
 つまり,今,君たちは学年の作品というジグソーパズルづくりに取り掛かり始めたばかりで,完成図が思い描けなかったり,どんな作品になるのか不安を抱えている状況だと思います。
 しかし,限られた時間を有効に使って,自分で選んだ役割・パーツをできるところから一歩一歩確実に進めていけば,いつの間にか作品が出来上がっているのです。そして,そのパーツの集合体が各学年の発表であり,『志布志中学校第72回文化祭』という大きな作品になるのです。
 11月2日(金)に『407の個性』というピースがつながった大きな作品としてた表現されることを心から楽しみにしています。

 今,学校では3年生を中心とした生徒会から2年生を中心とした生徒会への引継ぎの時期を迎え,『3年生が達成感を味わい,2年生へバトンを』を目指して,各専門部ごとにボランティア活動の推進や「遅刻者0」を目指した活動,テスト勉強への取組への充実,読み聞かせを通した読書の呼びかけ等特色のある活動に取り組んでいます。
 特に生活部による「挨拶運動」や美化部の「ほうきの目運動」には,月1回~2回割り振られた学級の生徒だけでなく,自主的なボランティア活動の一環として多く生徒が参加してくれています。
 その結果,8時前の校門周辺では「おはようございます。」という挨拶が飛び交い,活気ある雰囲気が創られています。また,A棟周辺では,多くの生徒がほうきを持ち,落ち葉を掃き集める姿が見られ,8時を知らせる音楽が流れる時には,気持ち良い環境が創られています。
 しかし,『「8時5分までに生徒玄関通過」100%達成』はなかなか達成できず,生徒玄関前で『100%達成』の瞬間を心待ちにしている各学年代表生徒の残念そうな表情が印象的でなりません。 ほとんどの生徒は,余裕をもって登校し,「あいさつ運動」や「ほうきの目運動」等のボランティア活動に参加したり,朝の時間を有効に使った『朝活』を行っています。
 代表的な学校行事を成功させるだけでなく,3年生が1年前に生徒会のあるべき姿を設定し,中心となって取り組んできた生徒会活動の目標を達成した形で2年生を中心とした生徒会に引き継げれば,新たな1歩を踏み出す大きな力になると思います。「一人一人が意識して行動する」ことは難しいことですが,今の君たちならできるはずです。頑張ってください。期待しています。