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 昨日の朝,体育館で全校朝会が実施されました。
 『体育館へ入ると玄関横で生徒会の役員が「おはようございます」という挨拶で出迎え,ステージ前には「静かに整列,黙想しましょう」というプラカードを持った生徒会役員が一列に並び,全校生徒の入場を出迎える,そして,学級毎に整列を済ませた生徒たちは黙想をして集会の開始時刻を待つ』。これが,志布志中学校の昨年の2学期以降当たり前のように行われる全校集会や生徒集会の姿です。
 この姿は,志布志中学校の生徒の中に『時間を守る』ということと集会等の雰囲気を創る,つまり『場を清める』ということ,周りの人を大切にするという『礼を正す』という気風が創られつつあることを君たちの姿として表しているのだと思います。
 あと数日で1学期が終わろうとしています。学校にはまだまだ改善しなければならないことがありますが,本校の柱である『場を清め,時を守り,礼を正す』ということが,全校生徒の姿として新たな伝統になろうとしています。
 今の君たちなら,自分たちで学校の課題を発見し,その課題を解決するために,全校生徒で何をすればよいかを導き出し,新たな「気風」「伝統」を創り出せると思います。
 2学期,体育大会や文化祭等の学校行事を通して新たな「気風」「伝統」を創り出すためにも,ぜひ「8時5分までに生徒玄関通過,8時10分までに着席」を100%達成して終業式を夏休みを迎えてくれることを願っています。

 週末,様々な分野で活躍されている方々からの中・高生への「子ども応援便り」というメッセージ集を読む機会があり,その中で『手紙 〜拝啓 十五の君へ〜』という曲でも知られるアンジェラ・アキさんの『結果よりも,好きなことを追いかけ続けることが大事』というメッセージに心を引かれたので紹介します。
 その中で,『アンジェラ・アキさんは,私は,「あきらめない」ことよりも,「ing,~し続ける」ということの方が大切だと思っています。私は18歳で歌手になることを決めてから10年間デビューできませんでした。よく,「10年もあきらめずに,すごいね」と言われますが,何度も挫折して,音楽自体を投げ出したこともありました。途中でbelieveできなくなっても,時間がたってまたできるようになったら,それは続いているということ。そんな考えが,私にとっての支えでした。もしすぐにデビューできたら,この「Keep on believing」という言葉にたどりつくことはなかったかもしれません。「ing」をつけたのには,たどりついてもその先があるし,たどりつけなくても終わりじゃない,「~し続ける」ことが大切という想いをこめています。』と言われています。
 1学期があと数日で終わろうとしている今,4月当初の想いを追い続けていますか。「もういい。」と投げ出していませんか。
 アンジェラ・アキさんの『途中で信じられなくなっても,時間がたってまたできるようになったら,それは続いているということ。』という言葉にあるように,挫折した時にはできそうになかったことの中に「今だったら挑戦できる」「今だったらできるかも知れない」という事があるはずです。
 その想いがあれば,君たちの挑戦は終わっていません。是非,あと3日,「ing,~し続ける」という想いを大切に,挑戦し続けて終業式を,夏休みを迎えてください。期待しています。

 今日は,『あきらめない限り,夢は続く』という本を紹介します。 この本は,難病と闘いながら甲子園のマウンドに立ち,いつかはプロ野球選手になるという夢実現へ向けて頑張った少年の実話です。10年ほど前,愛工大名電高校野球部に柴田章吾君という選手がいました。彼は,少年野球,リトルリーグを通じて全国でも有名な選手でしたが,そんな彼を原因不明の治療方法もはっきりしない病魔が襲いました。
 中学3年生になったばかりの4月,彼は腸の中が火傷したような痛みに襲われ,「失明,そして最悪,死ぬ可能性もある」という難病との闘いが始まりました。
 彼は,何度もくじけそうになったり諦めそうになったりします。そんな中,チームの監督,監督の奥さん,先輩や同級生,後輩,そして両親や家族の励ましや支えによって,食事や運動量の制限,点滴,入院等あらゆる困難と闘いながら,誰もが不可能と思っていた「甲子園のマウンドに立つ」という夢を実現させたのです。
 彼の心の中には「夢が叶ったのは『みんなのおかげ』。多くの人に支えられ,助けられたからこそ,自分の夢が実現できた」という思いがいつもあったそうです。
 そして,プロ野球のドラフト会議で指名されて読売ジャイアンツの選手になった時,「感謝」という文字と『「夢なんて叶えられない。」という人がいるけど,それは自分が逃げているだけで,夢は動いていない。自分からやめたから辿り着けない。もちろん絶対にそこに行ける訳ではないけれど,夢は自分で掴みにいかないと掴めない。そのためには絶対に逃げちゃダメなんだ。 やればできる。必ずできる。絶対できる。想い続けるかぎり,諦めなければ夢はきっと叶う。』という言葉をプリントしたタオルをお世話になった方々に配ったそうです。
 もう少しすると,学校の図書館に『あきらめない限り,夢は続く』という柴田省吾君のことを書いた1冊の本が入る予定ですので,ぜひ読んでみてください。