Skip to content

 日本だけでなく世界中で知られている『ウサギとカメ』の物語,どんな話だったか思い出してください。
 ウサギとカメが「かけっこ」で競争し,どちらが早く目的地に到着するか競い合う物語で,ウサギならばカメに負けるはずがないのですが,ウサギは油断をして昼寝をしてしまい,その間にカメがウサギを追い越し,目的地に着いてしまうという話です。
 この物語が伝えようとしている事は,『努力に勝る天才なし』という教えです。優れた能力や才能を持っていても,油断して努力を怠れば,地道に努力を積み重ねる人には勝てないという事を教えているのです。
 ところが,この『ウサギとカメ』の物語には,もう一つ教えがあると言われています。それは,「ウサギは競争相手であるカメばかりを気にしていたため,つい油断してしまった。それに対してカメは,ウサギを気にせずゴールだけを見て,ひたすらゴールに向かって歩き続けたので勝利を得た。」というのです。つまり,『目的への意識の差』が勝敗を分けたのです。
 この物語は,ライバルや周りを気にせず,ひたすら目標に向かって努力する事の大切さをも教えている物語なのです。
 私たちは,新しい学年や学期を迎える度に目標を設定し取組もうとしますが,どうしても周りの友達の目を意識してしまい「○○を実現するために毎日○○を続けよう」という目標を立てても中途半端になってしまい,目標が「絵に描いた餅」つまり言葉だけになってしまいがちです。
 あと数週間で平成30年度1学期がスタートします。残された日々の中でこの1年間を振り返り,自分に合った目標を設定し,目標に向けて地道に努力を積み重ね,1年後,目標に一歩でも近づけたと言えるようになってほしいと思います。

「誰一人欠けたち船を動かす事はできんがぜよ!」この言葉は,坂本龍馬が明治維新に向けて力を一つにすることを呼びかけた時の言葉だと言われています。
 身近な志布志港と大阪を運航するサンフラワーには,船長,航海士,機関士,通信士,甲板員,事務員等約30名の方が乗船し,船の安全な航行に努められておられますが,その中の1人でも欠けると船を運航することが難しいのだそうです。
 君たちが昨年4月に出会いスタートした学級も船と同じで,学級の中の一人ひとりが様々な場面で役割を分担し,協力しながら修了式という港を目指しながら航海してきているところです。
 修了式まであと4日,登校する日もあと3日,今,君たちが乗船している志布志中学校丸は,入港を間近に控え入港準備を進めているところです。
 しかし,船を運航する上で最も安全に気を付ける時が,港を離れる時と港に入港する時だと言われているのです。
 今,君たちが乗船する志布志中学校丸は入港準備を始めたところですが,新しい学年を安全にスタートさせるためにも学級全員が心を一つにして気持ちを引き締め,この1年間の成長の姿を形として示し,修了式という港への入港の時を迎えてほしいと願っています。

 平成29年度も後1週間となりましたが,君たちにとってこの1年はどんな1年でしたか。
 2年生は,後半から志布志中を担う立場となり,1年生は中学校生活にも慣れ,やがて中堅学年になろうとしていますが,もう一度自分のこの1年間を振り返り,それぞれの役割を果たせているかどうか考えてみましょう。
 まずは学級の中で,生徒会活動の中で,部活の中で,自分に任された仕事や活動をしっかりと果たせていますか。学級や学年や友だちのために何か貢献できていますか。
 周りの視線が気になり一歩踏み出す勇気がなく,できない理由を探すのに一生懸命になっていませんか。授業の時の態度や一人一役の活動への取組み,部活の練習等もう一歩踏み出せていないことありませんか。友達との関係も一言勇気を出して伝える事ありませんか。
 新しい自分の扉を開くために,一歩踏み出すことはとても勇気のいることですが,踏み出さなければ,成功も失敗もありません。つまり,成長もないのです。
 君たちの身の回りには,見えないところで頑張っている人がたくさんいます。必死に自分の役割をこつこつ責任をもって果たしている人がいます。志布志中学校には,何気ない日常生活の中で頑張っている人がたくさんいるので,そういう人の頑張りに気付いて,ぜひ賞賛の声をかけてあげてください。
 平成30年度ゼロ学期も後1週間,多くの人が友だちの頑張りに気付き,来年度に向けて小さなことでもよいので一歩踏み出す勇気を持ってくれることを心から期待しています。