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    『修了式あいさつ』
 おはようございます。今日で志布志中学校の平成29年度が修了します。本年度は,208日の授業が行われました。
 そこで,今日学年を修了するに当たり,今日は『努力は足し算,協力は掛け算』という言葉について話をしたいと思います。
 この言葉は,皆さん一人一人が学校生活を送る上で大切なことを,一つの例えとして簡単に表したものです。
 まず「努力は足し算」ということですが,小さな努力でもそれを継続すれば,足し算の答のように大きくなっていくということです。例えば,毎日宅習を1日ノート1ページ続ければ,1年間で365ページ,つまり,1冊50ページの大学ノート,約7冊分となります。
 また,朝読書の時間に友達と話をするのではなく,集中して10ページ本を読めば,1週間で40ページになり,1年間で1400ページ,200ページの本を7冊読み終えることができます。
 君たちには苦手なことがあると思います。でも,「苦手だからしない」「きついからいやだ」「したくない」とマイナスの考え,つまり,負の数をいくら足してもプラスになることはありません。
 英語が苦手な人は,毎日英宅をノート1ページ続けてみましょう。計算が苦手な人は,毎日教科書に出ている問題5問に挑戦しましょう。「努力は足し算」です。努力したことは,必ず結果として表れます。
 もう1つの「協力は掛け算」についてですが,掛け算は足し算より大きな結果に繋がります。3人が二つずつ頑張れば2×2×2=8になりますが,1人でも協力しない人がいれば,2×2×0=0になってしまいます。3人が協力すれば8なのに,1人でも協力しない人がいれば〇になるのです。
 もし,1人でも「自分1人ぐらいやらなくてもいいや」「誰かがやってくれるだろう」という「みんなで協力して創り上げよう」という雰囲気を壊す人がいれば,何も創り上げることはできません。逆に,学級全員が同じ思いで協力し合うことができれば,大きなものを創り上げることができます。学校は,学習する所です。一人一人が努力することとみんなが協力することが求められる場なのです。
 今学期も担任の先生方が通知表に皆さんを励ます言葉を書いてくださっています。以前,私が担任をしていた時には,1年生には「何事にも一生懸命取り組んでいます。次はその取り組みの目的をしっかり理解して,明確で具体的な目標を設定して頑張ってください。」 また,2年生には「4月から最上級生だという自覚を持って,常に下級生の手本として頑張ってください。」等と書いた事を覚えています。
 いずれも,今年1年間を振り返り,反省を基に一つ一つの活動,一日一日を大切に大きく成長しほしいという担任の先生の願いが込められたメッセージなのです。 君たちは,今年1年間を振り返り,今の自分にそして学級に何が必要か,何をやるべきか十分に分かっているはずです。大切なことは,やるべきことを実行できるか,そして継続できるか、協力できるかなのです。
 2週間後に新1年生が入学し,皆さんは1学年進級します。本年度の学習や経験を土台にして来年度さらに充実した学校生活ができるように一人一人が努力を継続し,学級で学年で全校で協力して学習する雰囲気を創り上げてくれることを期待してあいさつとします。

 今日は,金子みすゞさんの『こだまでしょうか』 という詩を紹介します。以前,ACジャパンのコマーシャルで映像と共に流された詩です。
「遊ぼう」っていうと  「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと  「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。
 そうして,あとで  さみしくなって,
「ごめんね」っていうと  「ごめんね」っていう。
 こだまでしょうか, いいえ,だれでも。
 人は,優しく話しかけると,優しく相手も答えてくれます。このように,自分が発した言葉によって,相手から返ってくる言葉も変わるものです。
 それはまるで「こだま」のようでもあります。「あれ,こだまなのかな」と自分自身に問い掛けてみると,「いや,ちがう,誰もがそうなんだ」と気付かされた情景を表しています。
 人は,一言で傷付いたり,一言で,笑顔になったりするものです。自分が優しく話しかければ,相手も,おだやかに優しい言葉や表情を返してくれる。言葉は,魔法の道具です。
 この1年間,君たちの表情の変化を見ていると,本当に笑顔が増え,表情が穏やかになってきている事に気付かされる事が度々あります。
 この金子みすゞさんの詩が,更に君たち一人一人の優しい言葉による会話や豊かな友人関係をつくるきっかけになることを願っています。
「遊ぼう」っていうと  「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと  「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと 「遊ばない」っていう。
 そうして,あとで  さみしくなって,
「ごめんね」っていうと  「ごめんね」っていう。
 こだまでしょうか, いいえ,だれでも。