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 今,2年生では3年生に進級して5月に実施される「職場体験学習」へ向けての学習が始まっていることだと思います。
 例え職場体験学習に参加する中学生でも,職場で働く以上,一人の社会人としてマナーを身につけておく必要があります。
 マナーは「互いに気持ち良く仕事をするための,相手への思いやり」です。まずは,「相手に不快感を与えない」ことが最低限のマナーだと意識して行動してほしいものです。
 では,今日は働く上でのマナーを二つ紹介するので,ぜひ理解して職場体験学習への,高校進学への,そして社会人への準備を進めてください。
 一つ目は,ハキハキとした挨拶です。人との信頼関係は『挨拶に始まり,挨拶で終わる』と言われるほど大切なものです。
 ハキハキとした挨拶は,一緒に働く人はもちろん,職場を訪問される方にも安心感を与え,仕事をスムーズに進めるきっかけとなります。職場に着いた時の「おはようございます」という挨拶から,仕事が終わり帰宅する時の「お先に失礼いたします」という挨拶まで,自分から明るく元気な挨拶ができることが大切です。
 二つ目は,時間を守るという事です。これは人として最低限のルールであり,働く上で時間を守れない人への信頼はゼロに等しいものです。時間を守ることは,働く上でもプライベートでも当然のマナーです。
 今,「ハキハキとした挨拶」と「時間を守る」という二つのマナーを紹介しましたが,何か気づきませんか。特別な事ですか。
 この二つのことは,小学校に入学した時から様々な場面で「大切だよ」と言われてきた事ではありませんか。このことが一人の社会人として生きていく上での最低限のマナーなのです。
 もし,明日から「職場体験学習」に参加しようと言われたら,君は大丈夫ですか。参加できますか。

 今日は,草花の「花」,信じるの「信」,南風の「風」,この三つの漢字を手の平に書いてみてください。
 この「花」「信」「風」と書いて「かしんふう」と読みます。では,「花信風」とは,どんなものでしょうか。
 『花信風』は,中国では,季節の風が虫の生命を動かすと考えられていたそうです。また,風は虫の命を操るだけでなく,草木に季節を知らせ,それぞれの花を咲かせるものとも考えられていたようです。そして,このように「季節」を知らせ,「命」を呼び起こす風のことを花信風と呼んでいたそうです。
 そこで,進級,進学を前にしたこの時期にもう一度中学校生活を振り返ってほしいと思います。
 君たちは,1年前,新しい学年に進級して学校生活にも十分に慣れて楽しくこの一年間を過ごしてきた事だと思いますが,一人一人が,そして学級,学年,学校全体が,お互いに花信風になれていたでしょうか。仲間が何かに頑張ろうとしているときに「頑張れ。」と励ましたり,支えたりする関係ができていたでしょうか。また,一人一人が「頑張りたい。」という気持ちになれるような温かい雰囲気を作れただろうか。そういう雰囲気こそが学級に,そして学年に学校に吹く花信風だと思います。
 417名の君たち一人一人みんな違います。色々な場面で得意なものもあり,そうでないものもあるので,活躍する場面もそれぞれ違います。そんな一人一人が集まって学級,学年,学校という小さな社会ができているのです。
 本年度残された1ヶ月,417名が,それぞれの個性を生かして「頑張ろう」という意欲を持ち,そして,その意欲を他の友だちが温かく支えていく雰囲気『花信風』を学校全体に吹かせ,いろいろな色の花を咲かせくれることを心から期待しています。