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 5月の学校便りで「盲目のヨットウーマン」というテレビ番組の感想を紹介しました。
 ヨットを操り航海するのは,非常に難しく,風を自由に操れるまでにはかなりの時間が必要だと言われているので,目が不自由な女性が帆を自由に操り大海原を航海される姿は,正直なところ自分の目を疑うばかりでした。
 その番組の中で,その女性の方は,「私は,風の変化を周りの景色や波の動きで知ることができません。しかし,私は,他の誰よりも自分に吹く風を『肌』で『頬』で感じることができるのです。私は,今吹いている風が,向かい風なのか,それとも追い風なのかを頬で感じ,帆を操るのです。」とおっしゃっていました。
 今,ネット社会と言われ,様々な情報が流され,君たちの価値観が多種多様なものとなり,学校生活を含めた生活の在り方や友達の関係など変わってはいけないものまで変わろうとしています。
 そんな時代の変化の中で,君たちが自分の周りに氾濫する情報を選択する力や身の周りの雰囲気,例えば学級の雰囲気,自分に対する友だちや先生の期待や願い,つまり『今,友達はどう思っているのか』『友だちは,迷惑に感じていないか』などという『想い』を肌で感じ取り,それに対して『今,何をすべきなのか』『今,どうすればいいのか』を考え,行動に移せる力を身に付けてほしいと考えています。
 また,また周りの想いを肌で感じ,自分の生活の在り方を振り返り,行動へと移せるようになることが,大人へと大きな一歩を踏み出し,心が成長していくことにつながると思います。
 君たちが,周りの期待や想いを「肌で感じて」生活できるようになってくれることを心から期待しています。

 『置かれた場所で咲きなさい』という本の著者の渡辺和子さんは,「感謝の心を持とう」というエッセイの中で,1日の終わり,寝る前に,その日の出来事の中から,三つの「感謝すべきこと」を書きだすという「小さな習慣」を実行されたそうです。
 大きなことではなくて小さなこと,例えば,洗濯物がパリッと乾いていたこと,混んだ電車の中で,運よく席が空いていて座れたこと,階段で転びそうになった時,知らない人が支えてくれたこと等ごく平凡で小さなことを1日を振り返り書きだす習慣を続けることで,以前よりも幸せを感じることが多くなったそうです。
 それは,今まで『当たり前』と思っていたことが,当たり前ではなく『ありがたい』こと,有ることが難しいことで,感謝すべきことなんだと思うようになったそうです。
 そして,この三つの「感謝すべきこと」を書きだすという「小さな習慣」を続けることで,自分がたくさんのことに感謝することを忘れていことに気付かされたそうです。
 約1週間前,君たちに「志中の風」の生活の記録の欄を活用して1日を振り返り,「感謝」したことを5つ書き出す活動を取入れてみたらどうかと提案をしましたが,どうでしょう。渡辺和子さんのように三つの「感謝すべきこと」を書きだすという「小さな習慣」に挑戦してみませんか。1日の終わりを「感謝」で締めくくることは決して悪い事ではないと思います。挑戦してみてください。

 昨日は,「入学説明会」が5・6校時から放課後にかけて実施され,来年度入学してくる小学6年生と保護者の方々が参加してくださいました。
 昨日は,昼間も気温が上がらない事が予想されたので,急遽,体育館に6年生と保護者の方々の椅子を準備することになったのですが,昼休み等部活動生を中心に多くの人たちが準備の手伝いをしてくれました。本当に心から感謝しています。
 私たちは,人生で勉強,スポーツ,習い事,仕事など様々な事に挑戦したり取り組もうとします。何事も最初は,「不安だらけで迷いながらも目標に向かって頑張ろうと」と無我夢中で取り組むものです。
 しかし,月日が経ち,新しい生活に慣れたり,結果が出なかったり,上手くいかない状況が長く続いたりすると,挑戦しようとした時の気持ちを忘れてしまうものです。
 そんな時は,もう一度,挑戦しようとした時の気持ち,すなわち「初心」にかえって,自分が挑戦しようとした本当の意味を思い出すことが大切だと思います。
 何故,「それをやろうと思ったのか」「本当の目的はなんだったのか」等を思い出すことで,また新たな気持ちで取り組むきっかけになるのではないかと思います。
 君たちも小学6年生の時,「中学校ってどんなところだろう」「大丈夫かな」「中学校へ行ったら頑張るぞ」など様々な思いをもって入学説明会に参加し,入学までの準備を始めたことだと思います。 ぜひ,その時の思い,「初心」を思い出し,今の自分を振り返り,様々な事に挑戦してほしいと思います。