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令和2年6月23日(火)
サイクロン掃除機「ダイソン」
 紙パック式の掃除機は,ゴミがたまると紙パックごと交換が必要です。この紙パック式の掃除機に不便さを感じていた人物の一人に「ダイソン」がいました。ダイソンは,サイクロン方式を取り入れることで,紙パックが要らない強力な掃除機ができるはずだ,と考えていました。しかし,そのアイデアは,始まりでしかありませんでした。
 ダイソンが15台目の試作品を作り上げた際には,3番目の子どもが生まれました。2627台目で生活は苦しくなり,3727台目の時には,奥さんが美術教室を開いて生活費を工面(くめん)してもらっていました。5127台目の試作品ができあがる頃までに,実に15年の月日が経っていたそうです。
 「吸引力の変わらないただひとつの掃除機」でおなじみのダイソンの掃除機は,こうして長い年月と努力をかけて,やっと誕生したのです。もし,5127回に及ぶ失敗に落ち込んでしまっていたら,掃除機は完成しなかったことでしょう。
 皆さんは,失敗したことはありますか。何回失敗しましたか。ダイソンは5127回の失敗で落ち込まず,15年の月日を経てサイクロン掃除機を完成させました。何回か失敗しただけで落ち込むことなく,「失敗に学ぶことができた」と前向きに考えて,次のステップへ進んでいきましょう。

 令和2年6月22日(月)
挨拶ができる人とできない人
 挨拶は人間関係を構築するために大切だと考えている人が圧倒的に多いと思われますが,中には挨拶の重要性を分かっていない人もいます。挨拶や人間関係を構築するためのコミュニケーションは必要ないと考えていて,自分がやることをやっていれば問題ないと思う人もいるのです。
 他にも,プライドが高く自分は挨拶をしなくていいと勘違いをしている人がいます。私は人とは違う。私は相手より上だ。なぜ私が挨拶をしなければいけないのか。などと,他の人にはよく分からないプライドの高さで挨拶をしない人もいるのです。それでいて,自分よりも偉い人や影響力のある人,部活動でお世話になる人だけには自分から挨拶するなど,矛盾した行動をとることもあります。仮に勉強や運動ができたとしても,人としてはどうですか?
 他にも,人と関わりたくなくて,挨拶をしない人もいます。こういう人は,挨拶もしないし,雑談なども一切しようとしない人です。世の中には人間関係がなかなか構築できない人もいるため,こういう人が挨拶しないのは仕方ない面もあります。こういう人は,人と目を合わせなかったり,極力関わらないで済むように「話しかけないで」というオーラを出しています。また,恥ずかしくて挨拶できないという,極度の人見知りだと,話しかけるどころか挨拶すらハードルが高くてできないという人もいます。挨拶をしなきゃという気持ちはあっても,いざしようと思うと声が出てこないのです。
 色々な理由を挙げてきましたが,とくに理由はなく,ただ「挨拶をしたくない」という人も中にはいます。ただ面倒なのです。
 しかしながら,挨拶はするもので,されることにこだわらなくてもいいのです。挨拶しても,挨拶を返してもらえないという状況でも挨拶をすることで損をすることはありませんし,挨拶できない人,返さない人が損をすることは大いにあり得ます。挨拶しない人は,今後生きていく上でデメリットはあってもメリットはありません。なぜなら人間は感情で動く生き物だからです。例えば,皆さんが社会人になったとして,普段から気持ちよく挨拶を交わす仲の人と,挨拶しても無視する人がいるとして,同じような仕事のミスをした時に受け取り方が変わってくるとは思いせんか?たかが挨拶ですが,されど挨拶なのです。志布志中の生徒の皆さんは,今,大切な挨拶の基本と実践を学んでいる途中なのです。是非毎朝,クラスの誰に対しても,「おはよう」と声をかけましょう。挨拶を返してもらえなくても,返さなかった生徒だけが損をするのですから。

令和2年6月19日(金)
期末テスト最終日
 失敗したことがない人は,挑戦したことがない人かも知れません。
 先週,私は「どんな人でも成績(成果)はあげられます!」と言いました。結果にこだわり,努力したことだけで満足してはいけないとも言いました。しかし,「失敗してはいけません」とは言っていません。
 そもそも,努力して成功率100%なんて,あり得ません。最初に伝えたように,失敗したことがない人は,高い目標に向かって挑戦しようとしない人だし,挑戦したことがない人なのです。
 成果や成績を上げるために,たくさんの努力をしたことと思います。しかしながら,努力をしても目標を達成することができなかった場合,すなわちうまくいかなかった場合は,失敗から学んだと考えてください。もし失敗を繰り返しているとしたら,自分自身のルールを作って,その失敗のスパイラルから抜け出してください。
 失敗を予防するためのルールとは,朝勉強をするつもりで寝過ごしてしまったとしたら,「目覚ましが鳴ったら10秒以内に寝床から出る」とか,計画した学習をこなせなかったとしたら,「こなせるまでおやつを食べられない」などです。このように自分でルールを設定すれば,自然と失敗を予防できるようになるはずです。
 だらしない姿勢と,怠けた心に負けないための,自分自身のルールを作り,繰り返す失敗にサヨナラし,新たな自分と出会えるよう取り組んでみましょう。