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令和2年9月2日(水)
9月1日は「防災の日」
 昨日は防災の日でした。防災の日は,1960年(昭和35年)に制定されました。9月1日の日付は,1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんだものです。さらに,例年8月31日から9月1日付近は,台風の襲来が多いとされる二百十日にあたることから「災害への備えを怠らないように」との戒めも込められています。
 さて,江戸時代に活躍した,二宮尊徳(にのみやそんとく:二宮金次郎)を知っていますか?尊徳は,幼い頃両親を亡くし,勉強したいのに勉強できないという不遇(ふぐう)の少年時代を過ごした人物です。そんな少年時代の中,働きながら昔の出来事が書いてある本をたくさん読むなど,自らを高める勉強をしていたそうです。
 初夏のある日,二宮尊徳が食事の際に出されたナスを食べたときです。季節は夏の初め頃なのに,尊徳はもう秋ナスの味を感じました。秋ナスとは9月の終わりから10月ごろに収穫されるナスのことです。この時期は,昼と夜との温度差が非常に大きいため,やわらかくてみずみずしいナスに成長するのだそうです。尊徳は,「今年の夏は冷夏になり,稲が育たないかも知れない」と直感しました。それで尊徳は農民たちに冷害に強いヒエを栽培するように勧めました。その後尊徳の予想どおり,真夏になっても気温が上がらず,稲の穂は実りませんでした。これは,「天保(てんぽう)の大飢饉(だいききん)」といわれる大災害の始まりでした。尊徳は50年前に発生した飢饉(ききん)の様子を知っていたので「やがて大飢饉がやってくる。米ではなく,寒さに強いヒエやアワ,大豆を作るのだ。」と言って各家庭に十分に備蓄させました。その後,尊徳が予想したとおり,全国的な飢饉が発生し,餓死者が数十万人を超えました。しかし,尊徳が暮らしている村は,雑穀の備えが十分あったため,一人の餓死者も出さなかったそうです。
 過去の事例に学び,十分な備えをしておくことが大切であるという逸話です。また,地震なども発生するかも知れません。現在の新型コロナウィルス感染症拡大第2波に対する備えも含め,十分な備え,準備をすすめておきましょう。

令和2年7月31日(金)
夏休みも「早寝・早起き・朝ごはん」の継続を!
 第二次成長期の皆さんが健やかに成長していくためには,十分な睡眠・休養,栄養バランスのとれた食事,適切な運動が必要です。
 規則正しい睡眠と毎日の朝ごはん,これをきちんと摂っている子どもほど,勉強も運動もよくできるという結果が出ています。「早寝・早起き・朝ご飯」は一連の生活リズムであり,文部科学省提唱の国民運動にもなっています。
 「寝る子は育つ」とも言われます。これは,背が伸びたり,細胞が新しくなったりするために必要な「成長ホルモン」が,寝ている間に分泌されるからです。夏休みにおいても,十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
 毎朝,きちんと朝食を摂っていますか。夏休みも栄養のバランスのとれた朝食を摂りましょう。食欲がない場合でも,少しの量からでいいので,徐々に量を増やすよう心がけましょう。朝食は一日の生活のスタートであり,エネルギー源です。朝食をしっかり食べることによって集中力ややる気が出て,勉強や運動に身が入ります。全国的に,朝食を毎日食べる子どもほど,学力調査の正答率が高く,体力テストの合計点も高いという結果が出ています。
 早起きし,朝ごはんをしっかり食べるためには,早寝が必要です。そのために,寝床に就く時刻を一定にすることが大切です。夏休み期間中も,生活のリズムを崩さず,「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣を継続してください。
 さらに,適度な運動も「早寝・早起き・朝ごはん」のリズム作りに役立ちます。部活動をしている生徒は活動を通して身体を動かすことを継続しましょう。また,是非地域で行われている「ラジオ体操」にも是非参加してください。
 夏休み期間中の学習時間は,「学年+1時間」で取り組みましょう。つまり,1年生は2時間,2年生は3時間,3年生は4時間は取り組んでください。

令和2年7月30日(木)
雨ニモマケズ
今日は宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を紹介します。原文は読みにくいので,現代仮名遣いで紹介します。
雨にもまけず
風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬ
丈夫なからだをもち
欲はなく
決して怒らず
いつもしずかにわらっている
一日に玄米四合と
味噌(みそ)と少しの野菜をたべ
あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずに
よくみききしわかり
そしてわすれず
野原の松の林の蔭(かげ)の
小さな萓(わら)ぶきの小屋にいて
東に病気のこどもあれば
行って看病してやり
西につかれた母あれば
行ってその稲の束(たば)を負い
南に死にそうな人あれば
行ってこわがらなくてもいいといい
北にけんかやそしょうがあれば
つまらないからやめろといい
ひでりのときはなみだをながし
さむさのなつはオロオロあるき
みんなにデクノボーとよばれ
ほめられもせず
くにもされず
そういうものに
わたしはなりたい