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どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか

令和3年10月21日(木)
どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に
責めてくれるんだからいいじゃないですか        
この言葉は,20世紀最大の物理学者と呼ばれるドイツの物理学者のアルベルト・アインシュタインの名言です。真面目で自分に厳しい人ほど,周りの人に迷惑をかけたり,仕事で大きなミスをしてしまった時に自分で自分を責めてしまいがちです。
しかし,何か間違った行動を起こしてしまった時は周りにいる誰かが勝手に責めてきてくれるはずです。つまり,この「どうして自分を責めるんですか?他人がちゃんと必要な時に責めてくれるんだからいいじゃないですか」の座右の銘はわざわざ自分から追い込む必要はないということを説いているのです。自分を責め続けても精神的に落ち込んでいく一方です。そのため,周りの人から責められたらそこで話は終わりにして,気持ちを切り替えて前に向かって進むことが大切なのです。
アインシュタインが小中学生の頃は,成績は良かったようですが,学校はあまり好きではなかったと言います。アインシュタインは,物理学者を目指しチューリッヒ工科大学に入学しましたが,講義に物足りなさを感じたため,あまり授業には出席せず,ひたすら本を読み,実験室で一人最先端の理論を試していたそうです。
このように多くの時間を実験室で過ごしていたアインシュタインは,1899年6月に爆発事故を起こします。何でも自分で考え,試してみないと気が済まないアインシュタインは,教授から教えてもらった実験方法ではなく,自分のやり方で実験をしたため爆発事故が起こったようです。教授は指示に従わないアインシュタインに腹を立てますが,教授の助手は「でも,彼の答えは正しいのです。それに彼のとる方法は非常に興味深いのです」と話しています。
このように,アインシュタインは自らの取組にこだわりました。この世を去るまで300本以上の論文を残し,1921年にはノーベル物理学賞を受賞しました。ちなみに,今年のノーベル物理学賞受賞者は真鍋淑郎(まなべ しゅくろう)さんです。