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教養とは,「人生をわくわくさせる道具」

令和3年10月20日(水)
教養とは,「人生をわくわくさせる道具」
 苦手な勉強をしなければならなかったり,人間関係に気を遣っ(つかっ)たり,学校では楽しいことばかりではありませんよね。
 楽しいどころか,「学校は義務だから仕方なく通っている」という人もいるかも知れません。
 しかし,そういう人でも近い将来,学校での経験を通して,ワクワクすること,面白いこと,楽しくて仕方がないことにきっと出逢うことがあるでしょう。もう既に出逢っている人もいることでしょう。
 それは,机の上で学ぶものとは限りません。校舎の外で出逢う(であう)かも知れません。授業中ではなく,休み時間や放課後に訪れるかも知れません。
 例えば,芸術,絵画,音楽。読書。スポーツ。旅行。
 他にも,マンガやゲーム,アイドルやお笑いもあるかもしれません。
 しかし,どんなものと出逢っても,ただ見たり聞いたり,体験しただけでは,それほど面白くはなりません。何となく楽しむのも悪くはないけれど,その場だけの楽しさを繰り返すだけでは,何をいくらやっても,いずれは飽きてしまうものです。
 本当の面白さを知るには,表面だけでなく,深く知ろうとすることが大切なのです。
 では,深く知るにはどうしたらいいのでしょうか。
 それは,「考える力」を使うことです。「なぜ?」という気持ちを手がかりに,あれこれ調べたり考えたりしながら,自分なりの考え方やものの見方を身につけていくのです。
 芸術や絵画,音楽や読書も,そうやって自分で考え始めて,人生がおもしろく,豊かなものになってくるのです。
 このようにして得た,自分の人生を面白くするもの,豊かにするもののことを「教養」といいます。
 豊かな教養を身につけた人は,まわりの人も豊かな気持ちにさせてくれます。知って,考えて,深めていく。そうやって得られた教養が,あなたも,あなたの周りの人びとも幸せにするのです。