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『オオカミと少年』

令和2年11月17日(火)
「オオカミと少年」
 ある村に,ヒツジ飼いの少年がいました。
 来る日も来る日も,仕事はヒツジの番ばかり。
 少年は退屈しのぎに,ちょっといたずらをしたくなりました。
 そこで少年は,とつぜん大声をあげました。
 「たいへんだ!オオカミだ!オオカミだ!!」
 村人が驚いて,駆けつけてきました。
 それを見て,少年は大笑い。
 何日かして,少年はまた大声をあげました。
 「たいへんだ!オオカミだ!オオカミだ!!」
 村人は,今度も飛び出してきました。
 少年はそれを見て,またもや大笑い。
 ところがある日,本当にオオカミがやって来て,ヒツジの群れを襲いました。
 少年はあわてて,叫び声をあげました。
 「オオカミが来た!オオカミが来た!本当にオオカミが来たんだよ!!」
 けれども村人は,知らんぷりです。
 何度も嘘を言う少年を,誰も信じようとはしなかったのです。
 かわいそうに,少年のヒツジは,みんなオオカミに食べられてしまいました,とさ。

 このお話しは,普段から嘘ばかりついている人はたとえ本当の事を言っても,誰にも信じてもらえなくなるという例え話です。普段から正直に生きることで,他の人からの信頼を得られるようにしましょう。