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『凡事徹底(ぼんじてってい)とは,「3K」ができること』

令和2年7月8日(水)
凡事徹底(ぼんじてってい)とは,「3K」ができること
小さなことや当たり前のことを大切に積み重ねることができる人は,将来,大きなことができます。
3年生の3学期に,成績を大きく伸ばして第1志望の高校に合格することができるのは,小さなことを毎日大切に積み重ねてきた生徒です。あいさつや服装身だしなみ,清掃はもちろん,宿題,部活動,これらのことを毎日きちんとできる生徒ほど,目標実現がより確実になります。
「凡事徹底」と言われます。凡事とは,平凡なことです。しかし,徹底してできるように繰り返すことは,将来一人前の大人としての基礎を築くことにつながります。
例えば,靴やスリッパを脱ぐとき,きちんと向きを変えて先端を揃えることが自然にできること。食事が終わって立つとき,席を元の位置にサッと戻せること。学校で来客とすれ違ったら,相手の目を見てからしっかり立ち止まり,「こんにちは」とあいさつをし,その後丁寧にお辞儀をすること。これらの,当たり前のように思われていることなのですが,ここまで徹底してやることが真の凡事徹底なのです。こんな相手の目を見てからしっかり立ち止まり,「こんにちは」とあいさつをし,その後丁寧にお辞儀をする凡事徹底のあいさつをされると,私たち大人は感動せずにはいられません。
もし,会社の採用担当者や高校の面接官がこのあいさつに触れたならば,「この生徒を我が社,我が高校に入れたい」と思うことでしょう。
ホテルや旅館に泊まったときに,一見(いっけん)するときれいに見えても,部屋の窓,ドアの枠の上や天井の隅を指でなぞってみると汚れていることが多いものです。しかし,一流と呼ばれるホテルや旅館では,そんなことはありません。同じように清掃されているように見えても,通り一遍(いっぺん)の掃除と清掃との差は,とても大きいものです。
一流と呼ばれる旅館やホテルでは,隅々までしっかり清掃が行き届いています。一流のホテルや旅館で働く人たちは,あいさつも身だしなみもきちんとしていてプライドを持って仕事を楽しくやっています。つまり,凡事徹底とは,「目配り・気配り・心配り」の3K(配り)がしっかりできるということなのです。