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令和元年12月20日『何の努力もなくして偶然は起きない』

 君たちは,小学校の卒業文集の『将来の夢』というコーナーにどんな夢を書きましたか。そして,その夢を今も持ち続けていますか。
 君たちは3年後,全員が中学校を卒業していますが何をしていると思いますか。3年後の姿を思い描けていますか。
 もし,今,将来の姿を夢として描けずに生活しているとすれば,地図も持たずに旅をしているようなものです。将来の自分の姿,夢を思い描く事がこれからの生き方の目的地になります。目的地が決まれば,そこへ行くための手段や方法を考え,地図に描く事ができます。そして,目的があるからこそ「今何をするべきか」が分かるのです。
 以前,ある高校の先生の話を聞く機会がありました。その先生は,幼い頃からプロのスポーツ選手を目指して,努力をしてきたそうですが,大学生の時にある高校のコーチとして部活動の指導をする機会をもらえたそうです。その時,その高校の監督さんの指導する姿,生徒に接する姿,生徒たちに語り掛ける姿に魅かれて,高校の教師を目指すことになったそうです。
 高校のコーチを依頼された事や高校の監督さんとの出会いは,今までプロのスポーツ選手を目指して努力してきたからこそ得られた出会いであって,何の努力もなくして偶然に人生を変えるような機会や人に出会う事はありません。
 3年生は,あと数ヶ月で,2年生は約1年後,1年生は約2年後,人生初めての進路選択の時を迎えますが,「3年後どこで何をしていますか」と聞かれたら,自信をもって夢を語れる自分であってください。そして,夢実現のために努力を続ける志中生であってください。