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令和元年6月28日(金)『心のものさし』

 今日は,『心のものさし』という事について話をします。
 人は,心の中に『ものさし』を持っていて,周りの人や物事をその『ものさし』で測って,判断したり決めたりしているものです。
 その『ものさし』は,測るものや比べるものによってに数えきれない種類があり,人によって目盛りの長さや大きさも異なっているのです。
 しかし,人はみんな周りの人が自分と同じ『ものさし』を持っていて,自分の『ものさし』で測ったものが「正しい,当たり前だ」と考えてしまうのです。
 特に,言葉の受け取り方,感じ方の『ものさし』は人によって大きく異なるものです。例えば友だちから「なるべく早く手伝って」と頼まれた時,「なるべく早く」の受け取り方は人それぞれ違うものです。自分の『ものさし』の中で「なるべく早く」頼まれた事を始めても感謝される時もあれば,なぜか「早くお願い」と催促されて嫌な気分になる時もあると思います。なぜなら「早い」という言葉の捉え方も人によって違うからです。
 このように人によって,同じ言葉であっても考え方や受け取り方が違う,つまり『心のものさし』が一人ひとり違うという事を知る事が大切なのです。
 今,君たちは合唱曲を創る活動を行っています。隣の友だちは「何を考えながら歌っているのかな」と考えながら歌う事も友だちの「心のものさし」を知り,人間関係を創るきっかけになると思います。