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平成30年10月24日(水)

 日々の生活の中で,つい私たちは「簡単なこと」や「できる事」をおろそかにしてしまいがちです。「これぐらいは遅れてもいいだろう」「これぐらいは見つからないだろう」「これぐらいは大したことじゃないだろう」と簡単に考えてしまう事が,全てにおいて,いい加減な取り組みとなり,結果的に大きな失敗に繋がってしまうものです。
 君たちは,「これぐらいはいいだろう。」という言葉を身の回りで聞いたことがありませんか。意外と簡単にこの言葉を使っていませんか。
 君たちが「これぐらいはいいだろう」という言葉を使う時の場面を思い浮かべてみてください。君たちがこの言葉を使うときには,学校を含めた社会のルールや生活する上での規則等を破ろうとしている時ではありませんか。今から自分が行おうとする行為がよくない行為だと分かっていながらも,「これぐらいは」と迷っている気持ちを振り切ろうとしている時ではありませんか。また,周りにいる友だちに「一人ではないから,一緒にいいだろう」と同意を求めている時ではありませんか。
 私たちが,「これぐらいは」と考えている時には,心の中で「それは間違っているから止めよう」という強い心と「これぐらいは大丈夫。大したことじゃない。みんなやっているから」という弱い心が闘っている時なのです。
 人生は,「一つの行いで,その人の生き方の全てを見透かされる」とも言われます。君たちの周りにはたくさんの誘惑があり,迷いながら生活していると思います。
 これから「これぐらいは」と迷う場面に直面した時には,「本当にこれでいいのか」と自問自答しながら,自分の強い心を信じて正しい選択をしてください。