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平成30年5月24日(木)

 『本当の友だちは』と聞かれた時に何と答えますか。
 「ぼくの友だちは,毎日,待ち合わせして一緒に登校する人」「私の友達は,一緒にいて楽しい人」「いつもそばにいてくれる人」「優しい言葉をかけてくれる人」等々人によって答は違うと思います。
 でも,本当の友達を勘違いしていませんか。「忠言は耳に逆らえども行いに利あり」という言葉があります。自分のためを思った忠告は聞きにくいけれど,自分にとってプラスになるという意味です。先生に叱られた後等に,「気にするなそんな事」等と優しい言葉で励ましてくれるとその場は嬉しいですが,時間が経つと何を言われたか覚えていないことってないですか。
 「何やってんだよ。少し考えれば分かることじゃないか」等と本当に自分の事を考えてくれた言葉は,ある面厳しくて素直に聞けないことが多いですが,後々になって心に残るものです。
「良薬は口に苦し」という言葉もあるようによく効く薬ほど苦いものです。優しい言葉だけでなく,あなたの事を思って厳しいことを言ってくれる人こそが,あなたにとっての本当の友達なのです。
 学校生活の中を振り返ってみてください。「1人だったら素直にあいさつができるのに,隣に友だちがいると挨拶ができない」とか,「1人だったら黙々と掃除ができるのに,周りに友だちがいるとつい遊んでしまう」という事はありませんか。
 本当の友だちだったら,そういう時に「ちゃんと挨拶しよう」とか「掃除が終わってから遊ぼう」と言ってくれるのではないでしょうか。また,近くにいる友だちを意識して「できる事ができない」というのはおかしいのではないでしょうか。
 中学生から高校生の間に,生涯の友ができると言われます。互いに相手の事を考え,友だちの成長を手助けできる友だち関係を創っていってほしいものです。