Skip to content

校長室より【1月号】

エピソード9
「本」
~勉強は自分のためだよ~
                                              校長 若松 剛志
                                      
 私は本好きです。歴史小説など贔(ひい)屓(き)の作家の小説を読みます。新本は高く買えないので(けちなので)図書館で借りたり,Amazonで1円の古本を250円の宅配料を払ってよく購入していました。
 長女には,妻のおなかにいるときから,郵便局から毎月2冊配本される絵本を就学するまで読み聞かせました。なぜか,長女は本好きにはなりませんでした。
 5歳離れた長男には読み聞かせはしませんでした。家中に長女の絵本があふれていたせいか,割と本好きになりました。
                                                          
 「勉強中(本読み中)だからお手伝いはいいよ。」の声かけでは,子どもにとって勉強は,自分のためでなくお手伝いから逃げるための手段になりかねません。
 家族の一員として・家族のためであるお手伝いが,自分のためである勉強(本読み)よりも優先されるべきであることが理想です。
 「シャワーを浴びなさい。」と言ったとき,「今,勉強中なので後で。」と答えたときなども同じだと思います。順序よくシャワーを済ませてくれないとお風呂がつかえたり,夕食や洗濯など後の段取りが悪かったりするのに,「勉強中」だと言えば,何でも我がままがとおると思わせてはいけないと思います。勉強は自分のためですから,勉強よりお手伝いなどの家族のことを優先させることが教育なのではないでしょうか。

 
 学校便り11月号でキラリカードについて記載したところ,地域の2名の方から提供を頂きました。ありがとうございました。